先日番組でも触れましたが、今年から和太鼓を始めました。
きっかけは子供の「やりたい」の一言なのですが、
毎年、新年の「あめ市」で見ている和太鼓連の演奏は、勇壮ですこぶるかっこいい。
入れてもらった連は子供からその親、大人まで
様々な年代が入り混じって練習していて、
興味があった自分も勢いで子と一緒に始めてみたわけです。
週一を基本に稽古場に通い、早速MYバチを購入。
連の中では一番の新入り。
パイセン小学生達に交じって、教えを請いながら太鼓に向き合う日々。
いい音を鳴らすためには、
力づくで強く叩けば良いわけではないことを知る。
自分のありったけの力で叩いた音を「ドン」としたら、
お師匠の音は「バチコ======ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」って感じで、
すぐ近くで尺玉がさく裂したかのような迫力だ。
おまけに一曲本気で叩けば、身体から湯気があがるぐらいの運動量。
体力も、身体の柔軟性も、筋力だってある程度必要だろう。
身体的な要素と音楽的な要素、両方楽しめるのが太鼓の魅力だ。
まだまだ拙い演奏ですが、 先日の神社の宵祭りで、
連の一員として1曲、初めてお客さんの前で叩かせてもらいました。
稽古場で叩くのとはまた違う感慨がありました。
あー気持ちよかった!
さて。実は私が太鼓を始めたもう一つの理由といいますか、
裏テーマもありまして。
それは、ハイ、、、大好きな「縄文」。
(箕輪町/上の林遺跡出土/縄文中期)
縄文鑑賞の中で見てきた縄文土器の中には
淵の周囲に複数の穴があいているものが結構あります。
ここに動物の皮などを貼って楽器(太鼓?)として使っていた説もあるんだそうで。
この意味深な紋様の一品なんて、まさに祭祀の中で
特別な意味を持つ太鼓として使われていたっぽいじゃないですか!
日本の縄文時代じゃなくたって、
きっと世界中の人間が初めて奏でた楽器は打楽器だろうな~というのは
想像に難くないわけで。
打楽器の複層的で重層的なビートが生み出す音のうねりは、
日本人のDNAに直接びんびん訴えかけてくるし、
それは間違いなく原初のダンスミュージック、
否応なしに身体がうずくのは、きっといつかの記憶なのだ。
そんなわけで、勝手に”太鼓”と”太古”を重ねて、
私はこっそり”縄文人キブン”で太鼓を叩いているのです。
そんなこと考えてる人間はきっと私一人だけでありましょう…?笑