春ですね。
桜も満開が近づく松本です。
桜は確かにアッパレなのですが、
それ以上に?私は春の野草が好きです。
上田の実家は田んぼに囲まれていて、
土手のあちらこちらからわしゃわしゃ生えてくる
オオイヌノフグリやハコベやオドリコソウやフキノトウやらが
いつも、いの一番に春の到来を教えてくれました。
私はいつもそんな土手に繰り出しては
棒なんかを振り回しながら、無意識に春を感じていたんでしょう。
諏訪在住の絵本作家、さとうわきこさんが亡くなってしまいました。
さとうさん創設の岡谷市の「小さな絵本美術館」にも昨夏行ってきたばかり。
パワフルで、物知りで、ちょっと短気で、
婆ちゃんだけどガキ大将みたいな「ばばばあちゃん」好きでした。
我が家にある『よもぎだんご』は春が来ると開きたくなる一冊。
みんなで野原に繰り出し野草を摘んでお菓子を作り、野草パーティーを開く話。
さとうさんの訃報を聞いて、久々にこの本を開いたら、
野の瑞々しく濃いぃ香りがふわっと立ち上ってきた。
野で摘んだフレッシュなよもぎで作るだんごは本当に格別。
今年も食べたいな。摘みにいこう。ばばばあちゃんと。